第1回 ( 4-15,16) 学生Webコメント(将来看護の道を選択?)

第1回目の講義では、受講生に対して、

「誰の、どのような影響を受けて、看護の道に進もうと思いましたか」

という問いかけを行った。

学生たちの自由記述を整理すると、進路動機は大きく8つに分類することができた。添付図に示したように、最も多かったのは「人の役に立ちたい・支えたい」という思いであり、全体の28%を占めていた。続いて、「家族や身近な人からの影響」「入院や病気の体験」「看護師への憧れ」などが多くみられた。

長年、看護学生に講義を行ってきた経験から感じることであるが、看護学生には、人を支えたいという気持ちを強く持つ学生が多い。心理学でいうエゴグラムの視点からみれば、他者への思いやりや援助性に関わる傾向(Nurturing Parent:養育的な心の働き)が高い学生が多いように感じている。また、同様の心理検査を同学年の一般大学生に実施した場合と比較しても、その傾向は比較的強くみられるように思われる。

今回の結果でも、その特徴はよく表れていた。特に、「人の役に立ちたい・支えたい」という理由に加えて、「家族・身近な人の影響」や「入院・病気の体験」など、人との関わりや自らの体験を通して看護の道を選択している学生が多かったことは印象的であった。単なる職業選択というよりも、自分自身の経験や感情が進路形成に深く関わっていることがうかがえる。

一方で、「安定した職業」「将来性」といった現実的な理由も一定数みられた。これは、看護という仕事を理想や憧れだけで捉えているのではなく、自分自身の将来設計や生活基盤を支える職業として、主体的かつ現実的に選択していることを示しているように思われる。