BTS(防弾少年団(バンタンソニョンダン)のグループがバイデン大統領との面会のためにホワイトハウスを訪問したことが話題となったことはご存じでしょう。少し前には,日本のアイドルグループのSMAPが解散しました。活動を休止したり解散したりするその真の理由は何処にあるのだろうか。今日の講義ではこのことを,成人期から前成人期の人生観の視点から考えてみたいと思います。
ところで,日本人の誰もが「イマジン image」の曲はよく知っています。この曲を作曲した人は誰でしょうか。そう,ビートルズのメンバーの一人,ジョン・レノンです。ジョン・レノンの人生を解説しながら,同時にBTSやSMAPのことにもふれて見たいと思います。今日は青年期を過ぎて,成人期前期についての対人関係について考えてみることにします。
青年期の発達課題は自我のアイデンティティー(自我同一性)の確立でした。自分らしい生き方を模索する信念を自覚することで,自分の将来を見据えることができるようになります。すべての青年がこのような状態を獲得するということとは別問題で,このような生き方をすることがこの時期には必要であるということ,そして,個々人は努力して理想を求めて生きていって欲しいということです。そのためには危機(危険と機会)を乗り越える努力が求められます。
それでは,青年期以後の30歳代の生き方は何が求められるのでしょうか。エリックソンのライフサイクル論では,この時期を成人期前期と位置づけ「親密性」が求められるといっています。別の言い方すれば,この時期は,第二のアイデンティティの獲得の時期なのです。すなわち,青年は自分のことに対して強い親密性を築き上げてくる時期と捉えられます。この時期は一般には大体就職し結婚する時期と考えられます。良き配偶者と出会って,結婚対象者との融合した親密性を築きあげることが,その後の人生において重要でかつ有意義なのです。言い換えると自分のアイデンティティと相手のアイデンティティの融合が,真の親密性の獲得となります。このことを,ジョンレノンの生き方とともに考えていこうと思います。
ある個人について捉えるとき,直接的・間接要因として考慮するものにその時代に共通の時代背景があり,その時代に特異的な社会的・文化的要因を考慮する必要がります。
講義資料:参考ビデオ 「関口宏の知ってるつもり」テレビ番組から
あなたは何世代ですか。
上図の詳細な文字が読めないようですので、以下をダウンロードして下さい。
https://wp.me/a9O0e7-CG
John Lenon (Just like starting over) 歌詞参照 以下をクリック
https://www.neuropsychology.jp/wp-content/uploads/2021/08/20190723_JohnLenonJust-like-starting-overlyrics.pdf
課題 青年期と前成人期の人間関係の基本的な違いは何だと思いますか
6/26 pm5:00 締切(時間厳守)