人は一人では生きていけいないことを,このコロナ禍の中で強く悟ったと思います。
人は他の人と群れながら人生を全うする動物です。しかし,そのことがまた,個々人に多くの喜びと悩みを生じさせることにもなっています。
心理学者アドラーは,「すべての悩みは,対人関係の悩みである」といっているように,各発達段階には,それぞれ違った対人関係を含んだ自己の喜びと悩みを抱いて,私たちは生きていっているのです。特にその悩みを解決する努力の中に,人間としての本質が存在することも事実であります。また生きる楽しみを生まれてきます。
前回の講義では青年期の始まりになる思春期のこころとの脳について学びましたが,今日の講義内容では,エリク・エリックソン(E. Erikson)いう青年期の捉え方について学びます。ここではエゴ・アイデンティティ(自我同一性)という概念を理解してください。アイデンティティの恋愛というビデオを視聴しながら,アイデンティティの定義について説明します。
二十歳前後の皆は,まさに青年期中期を生きているのです。自分の将来の生きる目標に向かって今を生きていることでしょう。
先ずは青年期の発達課題としてあげられる恋愛について考えてみましょう。
マーシャ(Marcia,1976)は,エリックソンのエゴ・アイデンティティー(自我同一性)の概念を更に発展させて,4つのステイタス(status)を提案しました。実際は自分の生きたかを追求しつつある皆は,まだ自分自身のアイデンティティを確立する段階には至らず進行中で,そのプロセスの中で4つの状態が設定されるとマーシャはいっています。
青年期の恋愛の分析で,「蛙化現象」とは
恋愛と結婚 資料添付 https://www.neuropsychology.jp/wp-content/uploads/2022/06/1986_LoveMarrigae_NakanishiyaP183-.pdf
自己理解ワークショップ
紙面配布した自我同一性尺度を用いて,自己の状態を考察してみよう。
資料添付 https://wp.me/a9O0e7-u8
課題:自我同一性尺度による心理検査で,あなたはどんな自分に気づきましたか。今日の講義と照らし合わせて考察してください。
締切 6/19 pm5:00 時間厳守