心と脳の理論
人間の知・情・意で表される心のメカニズムを科学的に探究する学問が心理学である。しかし、心は抽象的な概念であると同時に、脳という具体的な器官の働きによって支えられている存在でもある。脳が健全に機能し、発達するとき、心もまたそれに呼応するように成長していく。心の発達を語るとき、脳の発達を忘れることはできない。
人は誕生から死に至るまで、心と脳をともに変化させながら生を歩む。その歩みは一人ひとり異なり、そこには個人差があり、さらにその人を取り巻く環境条件もまた深く関わっている。心と脳は、決して切り離されたものではなく、相互に影響を与えながら人生の時間を刻んでいく存在である。本ページでは、発達心理学と神経科学の理論的枠組みを手がかりに、その関係を生涯発達の視点から丁寧に考えていきたい。
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